そんな声が口々に聞こえた。


夏芽先輩は人集りの前までやってくると、なにかを探すようにキョロキョロとしている。


まさか、もしかして…。

みんなが噂しているみたいに、急遽モデルを探しているのかなっ…。


…そう思っていたら。


「あっれ〜、モモ…?いないの〜?」


周りがざわつく中でも、はっきりと聞こえた夏芽先輩の声。

確かに、今…『モモ』と呼んでくれた!