そして、スタッフさんになにかを言っているようだけど、こちらまで声は聞こえない。


すると、紙コップをテーブルに置いた夏芽先輩が、なぜかこちらの人集りの中へと向かってきた。

まっすぐ進んでやってくる夏芽先輩に、周りの女の子たちはざわついている。


「な…なにかなっ!?」

「もしかして、いっしょに参加してくれるモデルを募集…とか!?」

「ヤダ、それ!NATSUMEくんといっしょに撮影だなんて、一生の思い出になっちゃう〜!」