と思ったときには遅かった。


地味女は、オレが家までの近道として通る路地裏に連れ込まれて行った。


その路地裏は、もし人とすれ違うようなことがあれば、肩がぶつかるくらいの幅だ。

そんな狭いところに、3人が入って行った。


…邪魔でしかない。


「ったく、面倒くせぇ…」


オレは頭をポリポリとかくと、その路地裏へ足を踏み入れた。



「ただの女のくせに、出しゃばったことしてんじゃねぇよ」