「…ちょっ、秋都…なにして…!」

「いいから、お前はじっとしてろ」


なにもできなかった地味女のくせに、しゃしゃり出てくんじゃねぇよ。


俺は、ゆっくりと陸上部エースに視線を送る。


「お…お前は、四季島秋都!!なんでここにっ…!」

「なんでって、突然公共の場で、ミュージカルのような告白劇が始まったからどうにかしてほしいって、通報があってね」