だけど、あいつからなにかしたっていうことはないだろう。

毎日、地味な格好で地味に掃除してただけだし。


「秋都様ぁ〜…!!」

「お願いしますっ!先輩の目を覚まさせてあげてください…!」


俺は女子たちに脇をガチガチに固められ、その告白現場へと連れて行かれた。



場所は、噴水の見える校門前。

告白をするには、ロマンチックな場所だ。


しかし、下校する生徒たちが何事かと二度見しながら足早に立ち去っている。