父さんが勝手に転校させただけで、そんな細かいことまで頭がまわるような賢い女ではない。

バカだからな、あいつ。


あとのことは副会長に任せて、俺は自分のクラスへ向かった。


「秋都くーん!おはよう!」

「秋都様〜!!お久しぶりです!」


廊下を歩けば、そこら中の女子が声をかけてくる。

その1人1人を相手にするのも大変。


だけど、来年に向けての生徒会長の座を守るためにも、支持率は重要だ。