だから俺は、この紅羽高校の全校生徒の頂点に立っていると言っても過言ではない。


生徒会のメンバーは、同い年だろうと年上だろうと、会長の俺には敬語だ。

それが、生徒会の決まり。


「会長。さっそくですが、本日より1名が我が校に転校して参りました」


副会長から、生徒情報の書かれたリストを渡される。

どんな生徒が在席しているのかを確認するのも、生徒会長の仕事。


リストに目をやると、それはウチのメイドだった。