メイドからメガネを取り上げて自分にかけてみると、伊達だった。


「もしかして、それがお前の本当の格好?」

「…そんなわけないでしょっ。地味子に変装してるの」

「は?なんで?」

「秋都には関係ないでしょー」

「あー、はいはい」


勝手に『秋都』と呼んでいることには黙認しているが、メイドのくせにほんと生意気。

でも、いじめてやってもへこたれずに、むしろ立ち向かってくるところは、見ていて俺を飽きさせない。