うれしさのあまり、顔がとろけてしまいそうになる。


『…いえっ。これも…仕事なので』


と言ったとき、顔が緩むのをなんとか原型を留めるのに必死だった。


「じゃあ、おれ着替えてくるね。すぐにリビングに行くよ」

「はい。かしこまりましたっ」


先輩がドアを閉めたのを確認すると、あたしの頬がふにゃりと緩む。


「やばい〜…。今日の夏芽先輩もかっこよすぎ〜。朝から、あのイケメンぶりは反則だよね」