何度呼びに行ってもなかなか起きてくれない夏芽先輩はくせ者だけど、夏芽先輩だから許せちゃう。


それに、寝癖がついた髪に、ゆったりと着こなしたパジャマ姿。

無防備なその格好が、またあたしの胸をキュンとさせる。


「モモはほんとお利口だよね。ちゃんとおれを起こしにきてくれて」

「…いえっ。これも…仕事なので」


…どうしよう!

朝から、夏芽先輩に褒められちゃった…!!