「夏芽先輩〜!朝食の用意ができましたよ〜」


ほぼ毎日と言ってもいいくらい、朝食にこない夏芽先輩をドアの前まで起こしに行っている。


ドアをノックしながら呼びかけると、やっとのことで起きてきてくれる。


「…ふわわぁ〜。もう朝…?」


大きなあくびをしながら、夏芽先輩が部屋のドアを開けた。


「もう9時前ですよ!」

「…そうなの?やばいね。おれ、寝過ぎだよね」