「明日からはそのメイド服を着て、表の仕事もビシバシ叩き込んでやるからねっ」

「はい!よろしくお願いします!」


四季島家に代々仕えるきぬゑさんと同じメイド服…。

これが、あたし専用の制服だ。


明日からこれを着て仕事ができる喜びが、じわりと込み上げてきた。



「…おや?春陽ぼっちゃまがどうしてここに?」


ふときぬゑさんは、あたしとドアの隙間から、ベッドに腰かける春陽さんの姿に気づいて首を伸ばす。