突然ことで、困惑した表情をするあたしの顔が、春陽さんのメガネのレンズに映っていた。


「他の女の子なんて、どうでもいいんだよ。桃ちゃん1人が見てくれたら…それで」

「春陽…さん?それって、どういう…」


今の状況に、頭がついていけない。


なんでも話せる、優しいお兄ちゃんのような存在の春陽さん。


なのに…その春陽さんに、顎に手を添えられ、じっと見つめられて…。