「頭も冴えて、疲れも取れた気がするだろ?」

「はい!」


初日の今日は、右も左もわからないまま、きぬゑさんに言われるがまま働いた。

普段なら四季島家の食事の配膳などもするらしいんだけど、メイド服がまだなくて、表の仕事はさせてもらえなかった。


だから、春陽さんと顔を合わせるのは昨日の自己紹介ぶり。


「ウチの兄弟、変なのばっかでびっくりしたでしょ?」