あたしは4兄弟にお辞儀をした。


しかし、顔を上げたときにはすでに三男と四男の姿はなく…。

そのかわり、長男の春陽さんは拍手をしてくれて、次男の夏芽さんも笑ってくれていた。


…そこで、ふとあることに気がつく。


そして、夏芽さんの顔を覗き込んでハッとした。


「もっ…、もしかして。…夏芽先輩!?」


あたしの問いに、眠たそうだった夏芽先輩の目がゆっくりと見開いた。