でも、秋都に呼ばれて向かうのが遅くなると、いつも不機嫌になって待っている。


「桃香、なんですぐにこねぇんだよ?」

「庭で、夏芽先輩とスズメのひなを見つけて…。大丈夫かなって眺めてたら、親鳥がきてー…」

「俺より、夏兄かよ」

「べつに、そういうわけじゃー…」


ジリッと歩み寄ってくる秋都。

秋都が迫ってきたから一歩後ずさりしたら、後ろにあったベッドにつまずいて、あたしの体はそのままふかふかの布団の上へ…。