高校3年生になってこわい先輩はいないし、秋都の彼女だと胸を張って言いたいから、地味な変装はやめるつもりだった。

だけど、秋都がそれを許さなかった。


「文化祭のとき、他の男たちがお前のこと見てたの気づいてたか?お前の素顔を知ってるのは、俺だけでいいんだよ。だから、地味女継続な」


…と。


初めは、あんなに『地味女』とバカにしてたくせに。