見つめ合ったあたしたちは、どちらからともなくキスを交わす。


夕日が差し込むボロアパートの小さな部屋で、あたしたちは、再度お互いの気持ちに向き合うことができたのだった。



その夜。


「…で、秋都くんは今日はウチには泊まって帰らないのかい?」

「はい。明日から新学期が始まるので」


お父さん、あたし、秋都の3人で、夜ごはんのカレーをちゃぶ台を囲んで食べていた。