何気ない日常。
平凡な毎日。
何か面白いことはないか、
物珍しいことは起こらないか、
私の頭の中はぐるぐるとそんなことばかり思い浮かんでいた。
毎日同じことの繰り返しで飽き飽きしている。
どんなことでもいい─
バァーーン バァーーン バァーーン
空が青白く光る。
幾千もの光の矢が空から降ってきた。
私の目の前で、何人もの
━人が死んだ━
私の日常が壊れる瞬間だった。
夢か、
瞬きをした。
もし、夢だとしたらなんて酷い悪夢なんだ。
目を開けても同じ光景が広がっていた。
夢じゃない。
ファンタジーの世界に来たみたいなことがこの世の中で起こりうるのか。
いや、今目の前で起こっているのだ。
私は慌てて我に返り、生存者がいないか辺りを見渡した。
いない─
どこを歩き回ってもいない。
お母さんは、お父さんは、無事だろうか
私は慌てて家に帰った。
先程見た光景と同じだった。
両親は死んでいた。
これが現実?私はこんなのものを望んでしまったのか。
今更そう思ってももう遅かった。
私の他に生きてる人はいない。
これからどうして行けばいいのか、
なぜ私だけが生き残ったのか、
一瞬の出来事が
途方もない時間が流れたことのように感じ、私はぼうっと歩きだした。
こんなに1歩が思い足取りは初めてで
1歩、また1歩と噛み締めた
何日歩いただろうか…
幸い、コンビニがあるためしばらくは食料が持ちそうだ。
1人の道のりは思った以上に辛く、誰かに助けを求めたかった。
でも誰もいない。
頼れる人なんてもうこの世の中には居ないんだ。
これからどう生きていこう。
私はこの世界で生きていけるの?
誰もいない世界で
私ひとりで
ううん、生きていかなくちゃ
それが、私があんなことを思ってしまった償いだから
そう思った瞬間あたりは光り、
目の前で光の矢が刺さり倒れていた人達の矢がすっと消えた
消えた瞬間に射抜かれた傷も治っており
次々と目覚めていった
私は誓った
日常がある喜び
何気ない一つ一つに感謝することを
行かなくちゃ
みんなの所へ─