「どうしてって…看病だよ」



「かん…びょう…!?」



「ん。…だいぶ熱は下がってるね」




いや…え…?


どういう、こと…?


彼は……しんちゃん、は……。




「呆れてないの…?怒ってないの…?私のこと、嫌いになって…ないの……?」



そう言うと、彼はジッと私を見つめる。



気まづくなって視線を少し下に向けた。



すると、彼が口を開いた。





「なんだ……梨々香の割にはよく分かってるじゃん」