『 Oooon Ooun Ooooon Ouoon゜゜
゜ Oooon Ooun Ooooon ゜゜ ゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
゜ ゜
海をもぐる。
マイケルはシュノーケルも
水中眼鏡さえない海を
素潜りで降りていく。
潜りながらマイケルはふと
「この海、あったかい。」
と思った。
゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
『゜ ゜
ルムジル。素潜り。
韓流ドラマで有名な島は
チャルムの島だ。
かの国の華僑は在韓華人で
海を渡ってがルーツ。
かの島はリゾートとして
華僑投資がとくに
進んでいる。
そして
海女は、
この島の人類文化遺産だ。
他地域なら
男性が潜る海士もいるが、
本来は耐えられないという。
皮下脂肪の薄さが
呼吸の長さが
水圧と
海水温に影響される
゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
゜ ゜
「せいぜい、3、4メートル。
良くて5メートルぐらいかな」
プロなら10メートルは越して、
カリスマなら30メートルを
スムビソリ、磯笛の呼吸でもって
冷たい海を
潜る。
アジアの海を流れる
黒潮の暖流は
赤道の熱を
海に運ぶ。
素潜り漁は黒潮の恩恵にある。
そんな事を頭に浮かべるのは
潜るほどに、この異世界の海が
全く予想外だから。
『゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
゜ ゜
゜ ゜ ゜ ゜
゜ ゜
゜ ゜
マイケルが
恋愛のお遍路を
双子のボディーガードを連れて
歩いていた道は、
毎年滑落して、
ヘリ救助されるという
難所で
マイケル達は、
それでも
聖と俗の境界と言われる山中を
緊張しながら、雪の中
3人で進んでいた。
滑るからと
マイケルが双子に
声を掛けられた時
それは
突然だった、
と、思う。
『Oooon Ooun Ooooon Ouoon゜゜
゜ Oooon Ooun Ooooon』
「ねぇ、何?この音?向こうから
聴こえるけど、誰か遭難?」
マイケルが見ると
正規のルートから脇に、
横道が伸び、
音がする。
狭き道を進むと出てきた。洞窟。
覗くと
大師の像がある、、
「狭いけど誰か出れないとか?」
難所も越えて、
マイケルが 地図を思えば
林道も近く危険でもない。
「ちょっと、中を、みるわ。
狭いから
2人は、 待っててちょうだい」
マイケルは指示をして
音がした 洞窟の祠に入った。
あるのは野趣溢れる
大師の石像だけ。
「気のせいか、、
なら、この大師像にも真言を
唱えて、出ますか。えっと、」
マイケルは、
目を瞑り、
息を整え 真言を唱える。
法螺貝の 合図と、
白銀の雪に代わる
迷故三界城、
悟故十方空、
何処有南北、
本来無東西 、
何か気配を感じてすぐに
マイケルは
目を開いた。
「誰!!」
目の前には
石の大師像ではなく、
生身の『大師っぽい』人物が立ち
洞ではなく
黒い空間に 自分は
佇んでいた。
「おぬしなぁ、どれだけ お嬢様
なんじゃ?恋愛の為に 遍路を
廻るなんぞよぉ。わからんなぁ。
護衛を2人も付けてなぁ。
おぬしと2人で話する場所の
選定にどれだけ難儀したか。」
突然
マイケルの前現れた大師は、
胡座姿のまま空中に
浮かんでいる。
「なんじゃ?おぬしのその顔。
傑作じゃっなぁ。ふぉっ!!」
大師は白顎髭をしごき 納めた。
呆気にとられる内に
「闇の廊下?。ここ、、」
そう 思って
マイケルは ふいっと
前にも後ろにも続く空間を
確認する。
空中から足を伸ばして
大師は歩き出した。
音もなく進む黒い中、
両側に只、木製のアーチ扉が
並ぶ場所。
その扉の1つが 勝手に開いて、
大師がそこを潜ってしまう。
「置いてかれたら、まずいね」
マイケルも、そのまま
急いで大師に付いて
扉の中に入ると、
勝手に扉は閉じた。
キョロキョロして、
部屋の中を見回す。
部屋中は 広くどこか、
ラボのような作りで、
ボンヤリと
夜行虫灯りが 虹色に点いている。
中央には、
ラボとは 合わない
アンティークの円卓に、
円形古地図が
マッピングみたいに立体投影
され、
よく見ると 中は半透明で
精密な
ジオラマになっていた。
「残念じゃが、おぬしにして
もらう世界は、おぬしの住まう
次元世界じゃない。
異次元や異世界とを、おぬし達の
次元世界につなぐ 調整世界じゃ」
ボンヤリする
マイケルを 気の毒な
視線で諭す大師。
この空間は ラボで
全ての世界を投影する事が
可能な設定だと大師はいう。
それが故に、
「でもなぁ ほんに、
わしも 驚いた。まさか、わしの
遍路姿を視るモノが 外の国から
来ていた旅行者じゃったんじゃ」
では、始めようぞと 大師は
何かを描いていく、
「おぬしを 器に入れて、
調整世界へ。健闘を祈る。」
※~※゜※Oṃ vajraratna,~**゜”~
゛Oṃ trāḥ svāhā※*~”
大師の詠唱に 呼応して
**※~Namo Ākāśagarbhāya~Oṃ ~*ali kalmali mauli svāhā~**゜
『始まりの時間軸 を
※~※゜※Oṃ vajraratna,~**゜”~
゛Oṃ trāḥ svāhā※*~”
己が 首を、恋する相手の刃で
**※~Namo Ākāśagarbhāya~Oṃ ~*ali kalmali mauli svāhā~**゜
掻き斬る乙女よ 其処に、 』
『Oooon Ooun Ooooon Ouoon゜゜
゜ Oooon Ooun Ooooon ゜゜ ゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
そして彼は、空中に胡座をかくと
最後の印を結んで
身動ぎもせず、
大師を見るマイケルに、
「時きたり。」
と囁いた。
一言伝えて大師は霧散する
ゆっくり
ゆっくりと周りに思考の霧が
霞がかり、
狂いそうだっ。
..
Oooon Ooun Ooooon Ouoon゜゜
゜ Oooon Ooun Ooooon ゜゜ ゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
゜ ゜
霞みに消えて
行くべき世界へ
転送されていく そんな
始まりだった
゜ ゜ ゜ ゜
゜ ゜
゜ ゜元の世界に。
戻れるのかな 。
あたしはこの世界で、
生きていけるかな 。
。
ねぇ? 。
゜゜
゜ ゜゜ ゜ ゜ ゜ ゜
゜ ゜
゜ ゜
「この世界の海って、明るくて
暖かくて、、、
海の中に、城市が沈んでる、」
マイケルは 奥に光るモノを
見つけるが、
息が続かず
海面に
そのまま浮上した。
゜ Oooon Ooun Ooooon ゜゜ ゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
゜ ゜
海をもぐる。
マイケルはシュノーケルも
水中眼鏡さえない海を
素潜りで降りていく。
潜りながらマイケルはふと
「この海、あったかい。」
と思った。
゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
『゜ ゜
ルムジル。素潜り。
韓流ドラマで有名な島は
チャルムの島だ。
かの国の華僑は在韓華人で
海を渡ってがルーツ。
かの島はリゾートとして
華僑投資がとくに
進んでいる。
そして
海女は、
この島の人類文化遺産だ。
他地域なら
男性が潜る海士もいるが、
本来は耐えられないという。
皮下脂肪の薄さが
呼吸の長さが
水圧と
海水温に影響される
゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
゜ ゜
「せいぜい、3、4メートル。
良くて5メートルぐらいかな」
プロなら10メートルは越して、
カリスマなら30メートルを
スムビソリ、磯笛の呼吸でもって
冷たい海を
潜る。
アジアの海を流れる
黒潮の暖流は
赤道の熱を
海に運ぶ。
素潜り漁は黒潮の恩恵にある。
そんな事を頭に浮かべるのは
潜るほどに、この異世界の海が
全く予想外だから。
『゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
゜ ゜
゜ ゜ ゜ ゜
゜ ゜
゜ ゜
マイケルが
恋愛のお遍路を
双子のボディーガードを連れて
歩いていた道は、
毎年滑落して、
ヘリ救助されるという
難所で
マイケル達は、
それでも
聖と俗の境界と言われる山中を
緊張しながら、雪の中
3人で進んでいた。
滑るからと
マイケルが双子に
声を掛けられた時
それは
突然だった、
と、思う。
『Oooon Ooun Ooooon Ouoon゜゜
゜ Oooon Ooun Ooooon』
「ねぇ、何?この音?向こうから
聴こえるけど、誰か遭難?」
マイケルが見ると
正規のルートから脇に、
横道が伸び、
音がする。
狭き道を進むと出てきた。洞窟。
覗くと
大師の像がある、、
「狭いけど誰か出れないとか?」
難所も越えて、
マイケルが 地図を思えば
林道も近く危険でもない。
「ちょっと、中を、みるわ。
狭いから
2人は、 待っててちょうだい」
マイケルは指示をして
音がした 洞窟の祠に入った。
あるのは野趣溢れる
大師の石像だけ。
「気のせいか、、
なら、この大師像にも真言を
唱えて、出ますか。えっと、」
マイケルは、
目を瞑り、
息を整え 真言を唱える。
法螺貝の 合図と、
白銀の雪に代わる
迷故三界城、
悟故十方空、
何処有南北、
本来無東西 、
何か気配を感じてすぐに
マイケルは
目を開いた。
「誰!!」
目の前には
石の大師像ではなく、
生身の『大師っぽい』人物が立ち
洞ではなく
黒い空間に 自分は
佇んでいた。
「おぬしなぁ、どれだけ お嬢様
なんじゃ?恋愛の為に 遍路を
廻るなんぞよぉ。わからんなぁ。
護衛を2人も付けてなぁ。
おぬしと2人で話する場所の
選定にどれだけ難儀したか。」
突然
マイケルの前現れた大師は、
胡座姿のまま空中に
浮かんでいる。
「なんじゃ?おぬしのその顔。
傑作じゃっなぁ。ふぉっ!!」
大師は白顎髭をしごき 納めた。
呆気にとられる内に
「闇の廊下?。ここ、、」
そう 思って
マイケルは ふいっと
前にも後ろにも続く空間を
確認する。
空中から足を伸ばして
大師は歩き出した。
音もなく進む黒い中、
両側に只、木製のアーチ扉が
並ぶ場所。
その扉の1つが 勝手に開いて、
大師がそこを潜ってしまう。
「置いてかれたら、まずいね」
マイケルも、そのまま
急いで大師に付いて
扉の中に入ると、
勝手に扉は閉じた。
キョロキョロして、
部屋の中を見回す。
部屋中は 広くどこか、
ラボのような作りで、
ボンヤリと
夜行虫灯りが 虹色に点いている。
中央には、
ラボとは 合わない
アンティークの円卓に、
円形古地図が
マッピングみたいに立体投影
され、
よく見ると 中は半透明で
精密な
ジオラマになっていた。
「残念じゃが、おぬしにして
もらう世界は、おぬしの住まう
次元世界じゃない。
異次元や異世界とを、おぬし達の
次元世界につなぐ 調整世界じゃ」
ボンヤリする
マイケルを 気の毒な
視線で諭す大師。
この空間は ラボで
全ての世界を投影する事が
可能な設定だと大師はいう。
それが故に、
「でもなぁ ほんに、
わしも 驚いた。まさか、わしの
遍路姿を視るモノが 外の国から
来ていた旅行者じゃったんじゃ」
では、始めようぞと 大師は
何かを描いていく、
「おぬしを 器に入れて、
調整世界へ。健闘を祈る。」
※~※゜※Oṃ vajraratna,~**゜”~
゛Oṃ trāḥ svāhā※*~”
大師の詠唱に 呼応して
**※~Namo Ākāśagarbhāya~Oṃ ~*ali kalmali mauli svāhā~**゜
『始まりの時間軸 を
※~※゜※Oṃ vajraratna,~**゜”~
゛Oṃ trāḥ svāhā※*~”
己が 首を、恋する相手の刃で
**※~Namo Ākāśagarbhāya~Oṃ ~*ali kalmali mauli svāhā~**゜
掻き斬る乙女よ 其処に、 』
『Oooon Ooun Ooooon Ouoon゜゜
゜ Oooon Ooun Ooooon ゜゜ ゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
そして彼は、空中に胡座をかくと
最後の印を結んで
身動ぎもせず、
大師を見るマイケルに、
「時きたり。」
と囁いた。
一言伝えて大師は霧散する
ゆっくり
ゆっくりと周りに思考の霧が
霞がかり、
狂いそうだっ。
..
Oooon Ooun Ooooon Ouoon゜゜
゜ Oooon Ooun Ooooon ゜゜ ゜ ゜ ゜ ゜ 』
゜ ゜
゜ ゜
霞みに消えて
行くべき世界へ
転送されていく そんな
始まりだった
゜ ゜ ゜ ゜
゜ ゜
゜ ゜元の世界に。
戻れるのかな 。
あたしはこの世界で、
生きていけるかな 。
。
ねぇ? 。
゜゜
゜ ゜゜ ゜ ゜ ゜ ゜
゜ ゜
゜ ゜
「この世界の海って、明るくて
暖かくて、、、
海の中に、城市が沈んでる、」
マイケルは 奥に光るモノを
見つけるが、
息が続かず
海面に
そのまま浮上した。