「は、春馬くん⁉」

「ありがとう……」

「う、うん」



春馬くんの心臓の音が聞こえる。

体温が伝わってくる。

……温かい。



「元気出た」

「それなら、よか、」



それなら、よかった。

そう言おうとした瞬間。

私の唇は温かいものにふさがれた。


理解するまでに数秒。

今。

私、春馬くんにキス、されている……?


頭が真っ白な状態の私から、ゆっくり離れる春馬くん。