「ベルプリュームが売れなったらどうしよう、って怖くなる時はあると思う」



だけど、そういうときこそ。

私の作った、ほかほかのご飯を食べてお腹を満たして。

綺麗なお風呂で体を休めて。

干したばかりのふかふかの布団でゆっくり寝て。

頑張ろう、って思ってくれたら嬉しい。


その気持ちがいつの日か。

頑張りたい、に変わってくれるといいな。



「私は春馬くんと唯斗くんの1番近くで支えるから。春馬くんは安心して仕事に臨んでほしい」

「美羽ちゃん……」

「それに。弱音だってたくさん言えばいい。弱音を言うからこそ、前向きな言葉が出てくるんだよ」



春馬くんに微笑む私。

さっきより、少しずつ顔色が良くなってきた春馬くん。

私の気持ちが届いていたら嬉しい。


そう思っていると。

私の体は温かいものに包まれた。