「男の子?女の子?」
「・・・」
ずっと聞けなかった。
聞く勇気がでなかった。

知ってしまったら・・・何かがあった時に自分の心が保てなくなりそうで怖かった。

でも、あの夜、雅を見て決めていた。


本当の意味での覚悟を決めていた。

「どっち?」

雅は私がそう聞いた覚悟を悟ってくれた。

「男の子」
満面の笑みに変わる雅の表情に今日一番の胸の高鳴りを感じた。