太陽の光が窓から差し込んでくると、考えてしまうことがある。

もしも、私が大学時代にもっとしっかりしていたら。
あの日……社長と一緒にオフィスにいたあの女性の場所は、今頃私の場所だったのではないかと。

できるなら。
本当は。
やっぱり。

彼の……社長の努力を支えたかった。
彼が苦しんでいる時に、側にいたかった。
ずっと見ないふりをしていた私の、燻っていた願い。

でもそんな大事な時に……側に、私は、いさせてもらえなかったのだ。
それは、私が彼にとって、使えない存在だったからなのだろう。
切り捨ててもよかった存在だったからなのだろう。
だから私は、彼の人生とも言えるあの会社から、放り出されたのだ。