先日、会社のことを調べてみた。
私がいたころよりも、ずっと業績を伸ばしていた。
ここまでいくのに、どれだけ大変だっただろうか。
あの頃には全くわからなかったことが、今ならわかることもある。
ほんの少しかもしれないけれど。

あの人は今、私なんかにはわからないプレッシャーに耐えている。
そんな大変な時期なのに。
私は浮気なんかを疑ったのだ。
彼という人間を信じることができなかったのだ。

そんな私が、本当に彼の奥さんなんかになってもいいのか。



否。



「ごめんなさい」


私には自信がありません。
あなたの妻になることが。