「木~野~澤~」

「なんだよ。また荒かよ」

「よく分かったな。でさぁ、好きな人教えろだって」

「荒は何で青田のことパシリに使うんだよ。好きなら自分で言いに来いって言って来い」

「わかった」

私は志津恵ちゃんにその言葉を伝えると、走って木野澤の所に向かって行った。

私はこれで部活に行けると思い、準備をしている所だった。

志津恵ちゃんは走って戻って来た。

「私の役目はこれで終わり。じゃあ、私は部活に行くから」

私は鞄を背負い、部活に行こうとした。

「嘘吐き」

はい?

「嘘吐きってどういうこと?」

「木野澤は未帆ちゃんと付き合ってるって言ってたじゃない」

は?まさか木野澤がそんなこと言う訳ないよね?





私は面倒だったので志津恵ちゃんを無視し、部活に行こうとした。