「大丈夫ですよ」

色白の男性が微笑み、「ほら座んな!」とガタイのいい男性が移動してフィオナたちが座りやすいようにしてくれる。フィオナたちはお礼を言い、二人と向かい合うようにして座った。

メニュー表を見てそれぞれ料理を注文した後、男性二人と自己紹介をした。色白の男性はヴィンセント・サフランと言い、この街で医者をしている。ガタイがいい男性はタンジー・アニソンと言い、大工をしているそうだ。

「ここには綺麗な観光地がいっぱいあるから、たくさん遊んで友達に紹介してくれよな!」

タンジーが笑い、エヴァンが「そうします!」と返す。フィオナたちは料理が来るまでの間、他愛もない話をしていた。

「へえ〜、お嬢ちゃん美容師なのか!俺の髪もカットしてもらおうかな〜」

「アルビノですか?とても綺麗な目をしていますね」

「坊主は獣医目指してんのか〜。勉強は大変だろうけど、頑張れよ〜!じゃないと俺みたいになっちまうからな」

「あの名門大学に通っているんですか!?すごいですね……」