真っ直ぐに

瀬戸さんを見て言った。

「もちろんです」

目を逸らさず頷いてくれた。

「私の1番大切な人は

高校1年の頃に

出会った1つ年上の先輩でした。

初めて私のいる意味を

見つけてくれた人で

この人と生きていきたい。

そう思えましたが

一緒に過ごした時間は

1年もなかったです」

「理由は聞いても?」