「瀬·····戸さ、ん」

探していたのに

いざ見つかると驚いてしまった。

「今日はお仕事

お休みなんですよね?」

私が質問すると

いつもの穏やかな雰囲気で

瀬戸さんは言った。

「つい本が気になってしまって

休みの日は予定がないと

来てしまうんです·····」

そこまで言って固まってしまった。

「すいません、嘘です」