翔兄達は仕事みたいで

バタバタと家を出ていった。

「よしっ」

私は支度をして

鍵を閉めて家を出た。

図書館は開く時間が早くて

私はいつも朝から夕方まで

いることが当たり前だった。

本と過ごす時間は

日常の中で1番楽しい。

でも今日の目的は違う。

いつも瀬戸さんがいる場所を

見るとそこにはいなかった。