似ているんじゃなくて

私が似せていただけ。

「じゃあ似てないところは?」

由香さんは優しく聞いた。

「背も高いし、

優希さんよりも言葉遣いが綺麗

·····あとちょっと天然」

私は瀬戸さんを

思い浮かべながら考えた。

「天然なんだ!

どんなところが天然なの?」

「前に私が借りたい本を

頼んだら忘れてたり、

何も無いところで躓くし、

一人でブツブツ言ったり·····」