由香さんが言い出すと

翔兄は何も言えなくて

結局2人は夜まで

私の家にいることになった。

「美味しいねぇ」

由香さんはもう酔ってる。

翔兄も余りお酒に

強くないから顔が赤い。

こんな時、酔えないのは辛い。

どんなに悲しくて泣きたくても

頭は冷静に考えているから。

「悩みならいくらでも聞く」

横で翔兄がそう言った。

由香さんも酔ってるはずなのに

微笑んでこっちを見てる。

私はこんな兄と姉を持てて

幸せ者だ。