「そうなるよね〜。海月ちゃんには申し訳ないけど」
私は、なんとか我慢できるけど。
「月たちは?」
「どうする?うちで預かっても支障はないのだけれど、3人共寂しがっちゃうかもしれないしね」
「じゃあ、3人共連れていきます…っていっても、少し費用とか移動とかお世話になってしまうかもしれないけれど」
「費用は気にしないで!!!…でも、本当に大丈夫?高校に入るとはいえ、まだ海月ちゃんも15歳だし…」
確かに、不安だけど。
こんな事になったからには、やるしか、ない。
「大丈夫です、やります」
「本当??引っ越しのときは、あの子連れてくわね」
そう言って、彼───はるくんのことを指さした空音さんに、
どうしても、申し訳ないと感じてしまう。
それでも、謝罪より感謝を伝えられたほうが嬉しいって知ってるから。
「はい、ありがとうございます」
*。゜.*・。;*。゜.*・。;*。゜.*・。;*。゜.*・。;*。゜.*・。;*
人口ざっと30人くらいの小さな島。
そう、めちゃくちゃ小さな。
日本地図にも小さすぎて乗らないくらいなの。
だけど、この島がやっぱり好き。