「今年はどうするの、海月姫(くらげひめ)??」



そんなこと言って持ち上げておいて、結局私に押し付けるんじゃんか。



心のなかではそう毒づきながら笑って答える。


「去年は美依菜ちゃん、輝良くん、史人くんにやってもらったから、違う人にやってもらおうと思って」

「そしたら誰が何やるの??」


信頼度が上がったのは嬉しいけど、食いつきがすごい。




「エリカちゃん舞台のセット作るの上手だから、そっち側に回ってもらおうかな。心路(こころ)くんと一翔(かずと)くんは2人で構成と脚本書いてもらって、七都(なつ)ちゃんあたりに主演をやってもらいたいのだけれど。」


「そこ軸にして、決めていくってことでいい?」



「「「「「「オッケー」」」」」」




満場一致で決まったそれぞれの役職に想像を膨らませているクラスメイトと、どこか安心した様子の担任───宮崎先生。




ちなみに、今回の予定を立てたのは私。


自慢じゃないけど、首席だから頭はいい方。





______♪*゜.

※2021.08.07 より一時更新を止めさせていただきます。
P.11以降はもしかしたら一生書かない可能性もあります。
ご了承ください。