「だっ、大丈夫ですっ。対策ノート、なるべく最低限で、まとめますから、」


私はこれくらいしか

雪村さんの役に立てないから。

頑張ります、と私が言うと

んじゃあ期待してる、と雪村さんは鼻で笑って

私の頭を、ぽん、と撫でた。


『んーじゃあそろそろ俺らは帰ろっかー、』

『そうだね。…雪村、また連絡する、』

『おう。』


唯ちゃんもまたね、と言われて

私は2人を玄関まで見送ってから

リビングに戻った。