僕の方からも連絡してるから別に絶対とは言わないけどー、と

雪村さんは呟いて

くるっと私に背を向けた。


「あ、えと、じゃあ…、失礼しました、」

『ふっ…、ここ、職員室じゃねぇから笑 …また用事あったら呼ぶ、』

「は、はいっ、」


私は、そーっとドアを閉めてリビングに戻ったあと

ふぅ…、と呼吸を整えた。


「………なんか、緊張した…、」


初めての経験に私の心情的には

緊張9割、嬉しさ1割で。

しばらく勉強は手につかないような気がした。