寄りを戻す…


そんなこと考えたこともなかった。

もう水樹くんとは終わったことだから。


「夏目さんにその気はなくても、慧くんはその気になるかもね?きっとこの姿見たら」

「え?どういう意味?」

「ううん、気にしないで?」


笑ってそう言うと、細々した部分の修正をしてくれていた。


彼女が言ってくれた言葉はすごく嬉しかったけど、水樹くんもわたしと同じ気持ちなんじゃないかな?

水樹くんの中でも、わたしとはもう終わったことになっているはずだ。


だから、水樹くんと寄りを戻すということはない。


「あ、あの…」

「どうした?」

「スカート短すぎないかな?もう少し長くできたりする?」

さっきからスースーする足元が気になって仕方ない。


できればもう少し長くしてほしい。


「長くできるけど…こっちのほうが可愛いし、それに夏目さん足細いから大丈夫!」