そう言って微笑む南に、なんの迷いもなく頷いて見せた。


わたしも久しぶりに小夏に会いたい。

それに、次いつ飲みに行けるかもわかんない。

だったら今日しかない。


「オッケー。じゃ、小夏に連絡しとくね」

「うん、ありがとう」

それからあっという間に退社時刻に。


南と一緒に会社を後にすると、駅前の居酒屋へとやってきた。

どうやらここの居酒屋は小夏の行きつけらしい。


暖簾をくぐると「南、紗良!こっち!」とすぐに小夏の声が。


「お待たせ〜!待った?」

小夏の隣に腰掛けながら南が口を開く。

「わたしも今来たところ。紗良、久しぶり!」

とかなり久しぶりに会った小夏は元気そうだ。


「ほんと、久しぶりだよね」


と笑い合うこの感じ、すごく懐かしい。

あの時は、小夏の就活がどうなることやら?と心配していたけど、最後の最後でビシッと大きな会社の内定を貰ってきた小夏。


ここに来るまでの間、南から最近の小夏の情報を聞いてきたけど、例の男癖はもう卒業したらしい。