朝陽とチラッと目が合ったけど、すぐに自分の席へと戻っていった。

「どうだった?」

「紗良こそどうだった?遠目でいい感じに見えてたけど」

「うん。何とかオッケー貰えたよ」

「よかったじゃん!頑張った甲斐あったね」


和子は自分のことように喜んでくれていた。


本当にいい友達を持ったな、って改めて思える。

「和子は?」

和子こそどうだったんだろう?


「わたしもオッケー貰った!まさかすぎて驚いたよ。ダメ元だったからね」

「よかったね!ほんとによかった」

ってことは朝陽も和子のことを?


少なくとも気はあるってことだよね?

ふと朝陽に視線を向けると、隣の席の子と楽しそうに話していた。

きっと、2人もうまくいくね。


「和子は見る目があるよ」