「そうでもしないと、俺のことバラすでしょ?」

とニッコリ笑う。

「…言わない…から」


だから、もう帰らせてほしい。

「じゃ〜せめてキスだけでもしてくんない?口封じで写メ撮るから」

「…無理…できないし、したくもないからっ」


睨みながらそう言った途端…

頬に物凄い衝撃が。

何が起きたのかわからずにいると、ジンジン…そしてヒリヒリと痛みが走ってくる。


あ、叩かれたんだ…

平手打ちってやつ。


そう思った時、背後のドアが勢いよく開いた。

あまりの勢いの良さに思わず体がビクッとする。


誰?と振り向こうとした時には、すぐそばで鈍い音がしていて…


ハッとすると目の前には倒れた真咲くんの姿が。


「お前、ほんと腐ってんな?女に手出すとか人間として終わってるよ」