告白するのももちろん緊張するけど、振るのもそれなりに緊張するものなんだな。

だって、すでに緊張してる。

真咲くんはどんな表情をするだろう?


どんな言葉を言うだろう?…

そう考えるだけで胸が痛んで仕方なかった。


「じゃ、明日話し聞かせて?またね」


和子はそう言うと笑顔で教室を出て行った。

あ、わたしも行かないと!

約束の時間を少し過ぎていることに気づき、急いで教室を出ると、真咲くんに告白された空き教室へと足を急がせた。


きっと、真咲くんは告白の返事だと気づいてるはずだ。

だから余計に胸が苦しい。


教室に入る前に、大きく深呼吸をしてドアに手をかけた。

中に入るとすでに真咲くんの姿があった。


「遅れてごめんなさい」

「別にいいよ。それより話しって?…告白の返事、だよね」