それから水樹くんともう一度向き合おう。


そう思い、水樹くんにはもう少し待ってもらうことに。


そのあとは他愛のない会話を交わしながら家まで送ってもらった。




ーーー数日後…

「終わったー！！」


全教科のテストが終わり、和子は嬉しそうにしていた。

「あ、そういえば今日だっけ？」

と向けられた和子の視線と絡む。


「うん、これから話してくる」

真咲くんからの告白の返事をする為に、このあと会うことになっていた。


真咲くんとは付き合えない。

そう伝えないと前には進めない。


「そっか。でも、大津が振られるのは多分初めてなんじゃないかな」

と苦笑いの和子に胸が痛む。