そんな水樹くんを見ていると、目が合ってしまい咄嗟にそらす。

「俺も混ざろうかな〜」


そう言った水樹くんに耳を疑う。


「慧くんなら全然オッケーだよ!ね?紗良」

と和子は笑うけど…

心臓が持つだろうか?

水樹くんとは文化祭以来、ろくに口もきいてなかったし…


わたし的にはちょっと気まずいような…。


「じゃ、俺は花丘に教えるから、水樹は紗良に教えてあげて?」

「えっ?」

な、何で?朝陽…


まさか朝陽がそういうことを言うとは。

気使ってくれてるのはわかるけど、今はそんな気回さなくていいのに。


朝陽はそう言うとわたしの隣に席を作った。

そして、そこに座った水樹くんに心臓が一気に加速する。