だって緊張してるようには全然見えなかった。


「告白って結構緊張するもんだね?これまでされてきた側だったから、こんなに緊張するとは思わなかった」

ってことは真咲くんはこれが初めての告白?


それがわたしでよかったのかな?…

でも、これまでされてきた側ってことはモテたりするのかな?


なんて思いながら真咲くんを見ていると、不意に見上げるから目が合ってしまった。

「紗良ちゃん、やっぱ可愛い…。彼女になってくれたら俺、何でもしてあげるかも。それくらい好き」


そう言うと真咲くんは立ち上がり、優しく抱きしめてきた。

それは余りにも突然のことすぎて思考が停止というか…

体が凍ったように動かないから困る。


「もしかして紗良ちゃん…抱きしめ慣れてない、とか?」

「……」

「水樹とこういうことしなかった?」


と顔を覗きこんでくる。