この前のあの背中、幸村先生の少しだけ大きく見えた背中。

なぜか一番に浮かんできて、今すぐ助けてほしいと思った。

でもやっぱり、そんなに都合よく来てくれるなんてことはなくて。

私は酷い痛みから気を失ってしまった。


焦る部長と、副部長の顔。

そして、少し遠くから、何度も何度も私の名前を呼びながら、走ってくる音が聞こえた気がした。

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