家に着いてからも何もする気にならなくて、ただソファでボーッとしていた。
帰り道からずっと、ゆうちゃんとの思い出が溢れ出して止まらなくて。涙が枯れて抜け殻の様な気持ちになるまで何も出来ずにいた。
気がつくと外は真っ暗で、カーテンを開けたままの窓から外の街灯が入り込んでうっすらと部屋を照らしている。
あたしは無意識にスマホを手に取って、動画アプリを立ち上げた。
ゆうちゃんの声が聴きたい。
あたしにはゆうちゃんには秘密のゆうちゃん専用アカウントがある。
ゆうちゃんにあたしだと気づかれないままチャンネル登録をして、SNSをチェックするために。たくさんいるリスナーの中の1人になりすますために。
一生サヨナラが来ない世界に居てみたくて、あたしはそうしていた。そんな風にずっとずっと願っていたら、本当にそんな関係になってしまった。
暗闇の中で、ゆうちゃんのアイコンがキラキラ点滅をし始める。ちょうどゆうちゃんが生配信を始めるらしい。奇跡のような絶妙なタイミングに驚きながらアイコンをタップする。
配信用のいつもの待機画面。ゆうちゃんのアイコンと同じキャラクターの立ち絵が時々瞬きをしてこちらを見つめている。
今日配信するなんて一言も言ってなかった。急遽なんだろうな。あんな風に切り出さなければ、今頃ゆうちゃんはあたしと居たはずだから。
帰り道からずっと、ゆうちゃんとの思い出が溢れ出して止まらなくて。涙が枯れて抜け殻の様な気持ちになるまで何も出来ずにいた。
気がつくと外は真っ暗で、カーテンを開けたままの窓から外の街灯が入り込んでうっすらと部屋を照らしている。
あたしは無意識にスマホを手に取って、動画アプリを立ち上げた。
ゆうちゃんの声が聴きたい。
あたしにはゆうちゃんには秘密のゆうちゃん専用アカウントがある。
ゆうちゃんにあたしだと気づかれないままチャンネル登録をして、SNSをチェックするために。たくさんいるリスナーの中の1人になりすますために。
一生サヨナラが来ない世界に居てみたくて、あたしはそうしていた。そんな風にずっとずっと願っていたら、本当にそんな関係になってしまった。
暗闇の中で、ゆうちゃんのアイコンがキラキラ点滅をし始める。ちょうどゆうちゃんが生配信を始めるらしい。奇跡のような絶妙なタイミングに驚きながらアイコンをタップする。
配信用のいつもの待機画面。ゆうちゃんのアイコンと同じキャラクターの立ち絵が時々瞬きをしてこちらを見つめている。
今日配信するなんて一言も言ってなかった。急遽なんだろうな。あんな風に切り出さなければ、今頃ゆうちゃんはあたしと居たはずだから。