「あんまり顔出ししてないから周囲が気づいてないだけで、かなり人気の歌い手らしいよ。しかも活動名そのまんま『ゆうちゃん』なの。検索してみてよ!」
「え、なにそれ…ゆうちゃんのまんまって…。」
やっぱり何もかもが冗談みたいだ。騙されたような気持ちのままあたしはソファに転がっているタブレットを手に取った。さっき観ていた映画がまだ再生されている。それを停止して急いで動画サイトを立ち上げる。『ゆうちゃん』で検索をかけると可愛らしいイラストのアイコンがヒットした。どことなくゆうちゃんに似ているデフォルメされた垂れ目のキャラクターアイコン。チャンネル登録者数20万人を超えている。え、嘘でしょう?トップにあるミュージックビデオらしき動画のサムネイルもゆうちゃんに似せたイラストになっている。再生すると音楽とアニメーションが始まった。歌い出した声にびっくりする。それは確かにゆうちゃんの声だけど、全く違った。大人っぽくてお洒落で艶っぽくて上手く言葉が思い浮かばないけどとにかくプロの歌声だった。
「…これがゆうちゃん?嘘でしょう?」
「え、なにそれ…ゆうちゃんのまんまって…。」
やっぱり何もかもが冗談みたいだ。騙されたような気持ちのままあたしはソファに転がっているタブレットを手に取った。さっき観ていた映画がまだ再生されている。それを停止して急いで動画サイトを立ち上げる。『ゆうちゃん』で検索をかけると可愛らしいイラストのアイコンがヒットした。どことなくゆうちゃんに似ているデフォルメされた垂れ目のキャラクターアイコン。チャンネル登録者数20万人を超えている。え、嘘でしょう?トップにあるミュージックビデオらしき動画のサムネイルもゆうちゃんに似せたイラストになっている。再生すると音楽とアニメーションが始まった。歌い出した声にびっくりする。それは確かにゆうちゃんの声だけど、全く違った。大人っぽくてお洒落で艶っぽくて上手く言葉が思い浮かばないけどとにかくプロの歌声だった。
「…これがゆうちゃん?嘘でしょう?」