「もしも私とロナウドの関係がそのまま進んでいたら、どうするつもりだったのですか? ロージーは?」

「あの子はお前が生きて、その側にいられるのら幸せだと笑っていたよ」

「私はロージーの側で幸せになるつもりはありません」

「だが、あの子はロナウド君を愛してしまったのだ」

「ロージーに愛なんてわかりませんわ、子供ですもの」

「二人の婚約を解消させろ、と言うのか?」

「それもいいですが、お願いがあります」

「願いとは?」

「私、ホワイト家と縁を切りたく思います」

「リリィ……!」

「リリィ・ホワイトはあの時、死んだのです」