はい⁈
あまりの衝撃に、内容が頭に入って来ない。
ええと、男?一緒??
回らない頭を何とか回転させて、言葉を理解する。
ああ、あの時か。
「えーと、弟とは会ったような気がしますが。
私なんぞと付き合う物好きは、そう居ませんよ?
何かありました?」
心底理解できず、私は質問を返す。
仕事上で何か情報漏らしたとか思われた?
不安で、少し声が上擦った。
するとすぐ頭の上で、はあっと息を吐く音。
そして、彼がいつも使っている香水の爽やかなグリーンノートと、肩と頭に温もり。
ーーーえ???
肩を抱きしめられて、後頭部に多分、彼の額が当たっている…?